医療現場の課題にあらためて立ち向かう
S.U
総合病院の病棟や訪問看護施設の看護師として、長らく医療現場に勤務。コロナ禍などの厳しい状況でもやりがいを感じながら働いていたが、慢性的な人手不足や看護師として思い描く理想と現実のギャップに苦しみ、転職を考える。立場を変えて現場の課題解決に挑戦するべく、エス・エム・エスのキャリアパートナーに転身した。
医療現場で感じていた、理想と現実の大きなギャップ
総合病院や訪問看護施設の看護師として働くなか、日々やりがいや充実感はあったものの、理想と現実の狭間に大きな課題を感じていました。慢性的な人手不足によって、次の担い手を教育する余裕がない。組織の行動指針が浸透していないために、個人の仕事や価値観にブレが出てしまう。結果として、患者様に納得いただける水準のサービスが提供できない……。そうした現状を、看護師の立場で現場から変えていくのは難しいことです。まずは転職して居場所を変えようと考え、求職者としてエス・エム・エスに相談したところ「当社で人材紹介営業をやりませんか?」と誘われました。そんなルートがあるのかと驚きましたが、立場を変えて医療業界の課題に立ち向かえることに、ワクワクもしたんです。求職者や事業者との面談では、現場経験を活かした具体的な話ができるはず。他のエージェントと比べても、エス・エム・エスは求職者の話を一番聞いてくれて、迅速に動いていただけた印象がありました。ここでなら、看護師の経験を活かしながら現場で感じていた課題にアプローチできると考えたんです。
具体的な情報の提供が、お客様や同僚の力になる
入社するときに不安だったのは、まったく経験のないパソコン業務やビジネスマナーです。医療現場での立ち居振る舞いしか知らなかったため、書類作成や名刺の渡し方、ビジネスメールなどはゼロから学びました。先輩方が、パソコンのショートカットキーやメールの文例などを根気強く教えてくれたのがありがたかったです。
いまはキャリアパートナー(人材紹介の営業職、以下CP)として、求職者様からお悩みや今後の希望をヒアリングし、転職活動をサポートしています。施設が受け入れている患者様や疾患の種類、オペの内容など、求職者が知りたいことをしっかり想像してお伝えできるのは、私の大きな強みです。面接に進むときも、事業者がどのような人材・スキルを求めているかがわかるため、求職者様に「2年目ならこの業務をしていると思うので、現職でも経験があることを面接でアピールしましょう」などと具体的なアドバイスができます。自分自身も悩みながら、これまで積み重ねてきた経験を活かして求職者に寄り添えていることが、とてもうれしいです。そうしたリアルな感覚や医療現場の専門知識は、勉強会などを通じて同僚のCPにもシェアしています。
一人でも多くの方に、長く楽しく働いてもらうために
看護師としてまだまだ活躍できるはずなのに、ライフステージの変化や現場とのミスマッチによって働き口がうまく探せていない方のサポートができると、本当にやりがいを感じます。入社時に思い描いた目標に向かって、目の前の人に向き合いながら、少しずつ貢献ができていると思えるんです。
また、立場が変わったことで、現場の課題の見え方も変わりました。施設の運営規則はわかっていても、たった一人が退職することで事業の存続が危ぶまれるなど、事業者がどれほどのリスクを背負っていたのかはこれまであまり実感できていなかったんです。だからこそ一人ひとりの就業に大きな価値があるし、現場で一緒に働く方々や事業者、何よりご本人のために、自分に合った職場を見つけて長く働いてもらいたいという思いが増しました。私だけでなくエス・エム・エスのメンバーはみな、そうした意識を強く持って働いていると感じます。だから私も、目標に向かってまっすぐ頑張れるんです。これからも、よりいっそう会話力や思考力、ビジネスパーソンとしての能力を高めて、医療従事者の不足と偏在を解消できるよう、多くのお客様との出会いを大切にしていきたいと思います。