看護師や介護士などの求職者と事業所をつなぎ、転職活動を支援するキャリアパートナー（人材紹介の営業職、以下CP）を2年半ほど経験、現在は介護のリクルーティングアドバイザー（事業所の経営・採用担当にアプローチする法人営業、以下RA）に従事しています。主な業務は求人ニーズの発掘と案件化です。介護施設を運営する事業所の採用担当者様との商談を通じて、必要な人材像、募集人数などを詳細にヒアリングし、人材紹介を含む多様な採用ソリューションを提案します。また、CPとの連携も不可欠です。案件化した求人情報の共有、CPから依頼を受けて実施する求職者の給与交渉代行、CPが持つ予算目標の達成に向けた施策の立案など、チームワークが重要な役割を果たしています。私は大阪で勤務しているのですが、担当エリアは福岡なので、毎月福岡に出張し、そこで働くCPとの関係を深め、チーム一丸となって転職支援を推進しています。

振り返るとCP時代の2年半は求職者や事業所という目の前にいる方への価値創造に集中していました。そこから得られるものは大きかったですが、RAになった今はより高い視点を持って課題分析と戦略立案の能力を磨いています。福岡エリアのCPが予算目標を達成するために、どのような行動を取るべきかを考えてサポートすることが、私の役割のひとつとなっているためです。例えばCPが月間の予算目標に達しなかった場合、面接数などを分析し、具体的な対応策を立案、CPに方針を共有しています。求職者や事業所への価値発揮が主だったCP時代から、今は加えて戦略立案やCPの営業支援による業務負担の軽減など、自分が貢献できる範囲が広がっていると感じています。上司にも日々、エリアの状況の分析手法や戦略立案などの示唆をもらい、引き出しが増えているのを実感しています。

レンタカーの法人営業だった前職と比較して、働きがいにも大きな変化がありました。前職ではサービスを提供してあたり前という環境で、顧客から感謝の言葉をいただく機会はほとんどありませんでした。しかし転職してCPとなり、求職者や事業所からの深い感謝を体験したときは、驚きと喜びを感じました。看護助手を希望する求職者様の就業先が決まった際には、涙を流して喜んでいただいたこともあります。現在RAになってからは、私個人の成果よりも、チームとして働くCPの仲間が目標達成することのほうが嬉しく思えるようになりました。福岡エリアにいる仲間とともに成果を追いかけることから生まれる一体感はモチベーションになりますし、みんなで目標達成したときの嬉しさは、個人で頑張っていたときよりもはるかに大きいものとなっています。