エス・エム・エスから入社のお誘いを受けたとき、社員の方々がみな仕事をとても楽しんでいる姿に衝撃を受けました。私はそれまで「仕事とは生活のためにしなければならないもの」「与えられたタスクをこなすもの」だと思っていたのに、エス・エム・エスには「仕事を楽しむ」「成し遂げたいことがあるから働く」という人が多かったんです。
そんな気持ちが芽生える理由は、入社してから分かりました。人から与えられた目標どおりに動くのではなく、自分がどんな未来をつくっていきたいかを考えて主体的に取り組むからこそ、仕事が楽しいと感じられるんです。これまでと180度違う働き方や責任の大きさに最初のうちは戸惑いましたが、頑張ってもがき続けていれば、周りもサポートしてくれる。仕事に情熱を持てない自分に感じていた劣等感は、徐々に消えていきました。

創業期の入社だったため、企業理念やクレドの策定に携われたのも良い経験でした。それまでの社会人人生では、事業の意味なんて正直考えたこともなかったのですが、自分たちがどうありたいか、社会に何をなすべきかを話し合うなかで、会社や事業の意味を深く理解できたと思います。企業にとっての存在意義は何なのか。それが明確でない会社は必ず淘汰される。やるならば、世の中から求められるサービスでないと、意味がない。そういう強い思いを共有しながら作った企業理念やクレドは、今も生きていると感じます。私たちの使命は、高齢社会の要請に応え続けて、必要な事業を創りだし続けること。正しいことを正しく行い、企業・社会・エンドユーザなど、すべての関係者にとって「三方よし」なサービスを追求し続けることです。いまでも判断に迷ったときは、この考えに立ち返ります。会社にブレない姿勢があり、そのマインドに心底共感できるから、月日が経った今でも、ここを大好きでいられるんだと思いますね。

企業理念は変わらない一方で、変化してきたこともあります。社会の変化や従業員の多様化に合わせて、人材育成や組織マネジメントのあり方もアップデートされ、育児や介護に臨む社員をサポートする制度も整ってきました。社員一人ひとりの希望や事情に寄り添って、働き続けられるように考えてくれる空気があるからこそ、私も2人の子どもを育てながら管理職ができているのだと思います。
私の現在の役割は、昨年からできた福岡エリアの育成担当として、人にまつわる取り組みを総合的に推進することです。私が入社した頃は上京して本社でキャリアパートナーとして育ててもらったため、育成グループという教育体制を福岡でも整えられたときはとてもうれしかったですね。大好きなエス・エム・エスを選んでくれる人を増やし、仕事を楽しみながら成長できる体制を強化していくことが、いまの私の目標です。
目的を持って主体的に取り組む姿勢は、ビジネスにおいても、人としても必要な能力だと思います。未来に何を選ぶか、選択肢は無限。だからこそ、複雑な世の中で自ら意思を持って選び取る力が求められるのだと思います。今を頑張り、過去の自分よりも成長し続け、未来を自ら作っていけるようにありたいです。